2014年12月2日火曜日

Joulu tulee!

ようやく12月になりました。今日の新聞によると、今年の11月は21世紀に入ってから一番暗かったという。ヘルシンキで11月は太陽が13時間しか出ていなかったそうです。6月だったら、太陽は一日で13時間出てても不思議じゃないのに・・

ある11月の日、午後3時40分
ある11月の日、午前9時50分
極端な暗さには良い所もありますが。例えば、クリスマスイルミネーションを楽しめる時間はかなり長いです。今のところ他に良い所を思いつかないですが。

ヘルシンキの代表的なAleksanterinkatuのクリスマスイルミネーション
 クリスマスイルミネーションやクリスマス飾りはもうとっくに飾られていますが、12月に入ったら、本格的にクリスマス時期に入ったと言えます。フィンランド語で12月は「joulukuu」ー「クリスマス月」と呼びますもの。この頃、中心に出かけると、お店はクリスマスプレゼントを探している人で非常に混んでいます。クリスマスまでの日数を数えるためのアドベントカレンダー「joulukalenteri」は様々あります。紙に小さい扉があって、毎日中にどのような絵が描かれているかを楽しみにしながら開けるものが一般的ですが、例えば、扉を開けてチョコを貰ったり、テレビのミニクリスマスドラマを観たり、色々な種類の運動をしたりするなど、クリスマスまでの日数を数えるスタイルはたくさんあります。

クリスマスにはあまり興味はないですが、12月になると、「11月乗り越えた!やったぞ!」みたいな気持ちにはなります。去年は日本に留学していましたし、今年も旅行で日本に行ってしまいますから、フィンランドのクリスマスについてはこれ以上書かないと思います。

川が凍っている

もう少し授業を頑張れば冬休みに入ります。フィンランドでは冬休みではなくて、クリスマス休み「joululoma」と呼びますが。

今日のフィンランド語の単語はもちろん「joulu」です!意味はなんでしょうか?

2014年11月25日火曜日

フィンランド料理とは・・

先週、雪が降って積もって奇麗な雪景色を楽しめましたが、今週になってもうほとんど溶けています。
Talvi!


「カモメ食堂」がご存知の方は多いと思いますが、今年名古屋の北欧クリスマスストリートで、現在「カモメ食堂」のロケ地にある「Kahvila Suomi」が11月29日から二週間だけお店を出すようです。新聞によると、少なくともkarjalanpaisti(カレリアの煮込み肉)、 karjalanpiirakka(カレリアパイ、ミルク粥みたいなものがライ麦の生地に入っているおやつ)、 lihapyörykät(ミートボール)、 lohikeitto(サーモンスープ)と korvapuusti(シナモンロール)を作る予定だそうです。「Kahvila Suomi」のオーナーさんが「ヘルシンキのお店に来る日本人の観光客が多いですから、フィンランド料理はきっと日本人の口に合うと思います」と述べています。(私はあのお店に行ったことありません。)日本で必要な材料が手に入るかどうかは心配のようです。もちろん、北欧クリスマスストリートには他のお店(デザインなどのも)もたくさんあるらしいですから、北欧にご興味の方には行く価値ありそうですね。

ところが、私はフィンランド生まれ育ちにも関わらず、フィンランド料理は決して美味しいとは言えません。もちろん、腕のある料理人はフィンランド料理も美味しく作れますし、そもそも材料が美味しいサーモンスープなどは当て外れはあまりないと思いますけれども、問題はもっと深いです。それは、フィンランドには食文化と呼べるものはないということです。高校生の時、初めて日本に留学して帰国したら、なんでフィンランド人は皆、味はどうでもいいかのように地味な食べ物ばかり食べているんでしょう、と不思議に思うようになりました。スーパーで買えるお弁当は言うまでもなく、レストランでさえうまいものはなかなか出ません。それでイギリス料理みたいに非常にまずいというわけではないですが、ただ・・味がないです。あるとしても、微妙な塩味だけ。もちろん、美味しいものは全くないわけではないですよ。ベリー、きのこ、ライ麦パン、チーズなど誇りになるほど美味しいものもありますが、「料理」となると・・そして、美味しさだけではなく、食事は日本ほど、季節や日常生活などに関わっていない気がします。食事は日常生活に関わっていない??と思った人もいるでしょうが、もちろんフィンランド人は毎日食べていますよ。でも、本当に食べているだけです。
「お腹空いたな。職場の食堂に行こうか。はあ、四つの選択肢か。一番短い名前の料理にしよう。」みたいな感じ。

・・私に同意できない人もいるかもしれません。そして、上手な料理人の伝統料理は美味しいですから、クリスマスストリートではたぶんここの日常食事と違って美味しいものは食べられると思いますよ!

それでは、今日のフィンランド語は
Hyvää ruokahalua! (「良い食欲を!」、食事前皆に言える表現)

2014年11月18日火曜日

Ceci n'est pas...

昨日から話題になっている件についてちょっと書かせてもらいたいと思います。
16日まで、国際演劇祭「Baltic Circle」がヘルシンキに来ていましたが、一つの作品として、町中に置かれたガラスの箱の中に真裸の83歳の女性が座っていたようです。若い女性の仮面を付けていることで、メディアで求められている若さという概念を批判するとのこと。オランダ人のアーティストDries Verhoevenさんの「Ceci n'est pas mon corps」(フランス語で「これは私の身体ではない」)という名前の作品は2013年よりオランダ、ドイツ、オーストリア、スイスとフランスで展示されてきて、11月9日から11月16日までヘルシンキで展示されていました。しかし、ヘルシンキに来てからはじめて検閲されたそうです!
ヘルシンキ市警察が真裸の人が町中にいることが不快感を起こすのではないかと述べて、アーティストはガラスの箱の中の女性に下着を着せざるを得なかったそうです。

詳しくしりたい方、こちらのリンクでどうぞCeci n'est pas...

ヘルシンキのアートや文化関係の人は検閲のことで結構驚いています。不快感を起こす恐れがあるだけで、アートの自由と発言権という重要なものが限られるなんて、文明化された国で起こるべきの行為ではないと思います。

最も不思議なのは、これは「フィンランド」で起きたということです。フィンランドでは、サウナは皆で一緒に真裸で性を問わず入ることは珍しくないですし、水着を着ずに平気で湖に入りますし、裸に対してはかなり緩い文化だと思っています。どこよりも、ここでは町中に裸の女性が座っていても驚かないだろうと想像していましたが、これでどうやら自分の文化を勘違いしているように思われてなりません・・

日本だったら、この作品はどのような反応されたのでしょうか?

最近そんなに写真を撮っていませんが、猫ちゃんの写真をどうぞ。可愛いでしょう。

モイ!
今日のフィンランド語単語はもちろん sananvapaus 「サナンヴァパウス」= 発言権です。

2014年11月6日木曜日

Q-Tapas Feat. Jouni Toivanen @ Qulma (ライブブログ)

今日は、ヘルシンキは雪が横向きに振っています。コートの中に入ったりして寒いです。

それにも関わらず、今日は出かけています。なぜなら、数日前「Qulma」のオーナーさんに私と「空耳フィンランド語! ~日本語で学ぶフィンランド語単語練習帳~」のYuu さんが「Q-TAPAS Feat. Jouni Toivanen」というポップアップイベント(pop-up event = 期間限定イベント)のオープニング前のライブブログイベントに招待されました。自分でもまだはっきりわかりませんが、この有名なシェフのJouni Toivanen先生のタパス(スペインのおつまみ)を食べながらブログするプライベートイベントだそうです。本日より、「Qulma」では今年末までJouni Toivanen先生のタパスが食べられるようになります。ちなみに、「Qulma」についての感想は9月のブログでどうぞ。

今日の午後4時(日本時間午後11時)から始まりますので、興味のある方、ライブでタパスの感想をお読みになってください!

10月6日の午後4時15分

始まりました。7人が来ています。雰囲気はとてもいいです。
スパークリングワイン、キャンドルと美味しいパン
4時25分

タパスが出てきました。オリーブ、スペイン風オムレツと発酵されたニンニクのペースト、チーズと魚。シェフは後でもっと詳しく説明してくれるそうです。


オムレツとニンニクのペーストは非常に美味しいです。チーズはまずくないですし、上にかけられているソースはおいしいですが、食感はゴムっぽくてスーパーの安いチーズを思い出します。オリーブは普通にオリーブの味で美味しいです。

4時35分

肉も出てきました。ハモン・セラーノに似た生ハムとサラミのようなものと野菜です。ベジタリアンなので、肉の試食は遠慮させていただきました。



4時45分

スペインの音楽が流れていて、春に行ってきたバルセロナを思い出します。
中には、ワインと食材をフィンランドに輸入する方が入ってきました。親切そうな方です。

4時55分

先でてきたエビと前からあった魚の試食をします。エビのソースはトマトベースですが、ほんの少し辛くて美味しいです。魚は説明しにくいですが、クリスマスの時食べる魚に似ている。塩っぱくて美味しいです。その後、塩漬けのピーマンか唐辛子(よくわからない)を食べてみました。美味しかったです。

5時05分

スペインから輸入された赤ワインを注いでもらいました。少し辛口で美味しいです。
そして、豚の頬とパエリアがセットででてきました。パエリアはちょっと甘くて美味しいです。ナッツも入っていて、食感がとても好きです。豚の頬はとても柔らかいと周りの人が言っています。
豚の頬 
パエリア
5時15分

和牛がでてきました。チリ産だそうです。セットでサラダと唐辛子マヨのポテトも付いています。ポテトは外側がガリガリで中は柔らかくて非常に美味しいです。

チリの和牛

レモンのかけたサラダ

ポテトと唐辛子マヨ
5時25分

ワインなどをフィンランドに輸入している方はビスネスの説明をしてくれます。シェフのJouni Toivanen先生も挨拶しに来てくれました。ミシュランのシェフであるにも関わらず、とても話しやすそうです。

5時35分

ブロガーの皆さんはもうお腹いっぱいになっているようです。

5時45分

しかし、これからまだデザートですよ!

5時55分

残ったものを持ち帰り用の入れ物に入れていただきました。
デザートが運ばれてきました。カタルーニャのクリームだそうです。
カタルーニャのクリーム

今日飲んでいた二つのワイン

6時00

二つ目のデザートも運ばれてきました。チョコレートとラスベリー。
クリームのデザートはキャラメル味で美味しいですが、私の好みにはちょっと甘すぎます。チョコレートとラスベリーのデザートの濃いダークチョコレートにラスベリーはよく合います。デザートにどちらを注文するかというと、チョコレートとラスベリーを是非お勧めします。


6時25分

タパス、メイン、デザートもとても美味しかったです。年末まで、このメニューを夕方にやっています。詳しく「Qulma」のウェブサイトを見てください。
私のおすすめは、スペイン風のオムレツ「Tortilla Espagnola」と塩漬けのパプリカ(?)「Pimientos de padron」とチョコレートとラスベリーのデザート「Xoco & Frambuesa」です。

6時45分

最後にエスプレッソコーヒーが運ばれました。
これではもう終わらせていただきます。読んでくれてありがつございます。

Hyvää yötä!
おやすみなさい!

2014年10月30日木曜日

Pimenevä syksy.

時間が経つのが早いもんですね・・もうすぐ11月です。明るい時間はだんだん短くなっていき、しかも明るい時間と言っても曇りがちで太陽の光はなかなか浴びられない。11月はフィンランド語で「marraskuu」といいますが、「marras」の語源はインド・ヨーロッパ語族の「死」または「死人」の意味に当たる言葉にあるそうです。例えば、フランス語の「mort」も同じ語源です。つまり、11月は「死月」の意味です。枯れ木や灰色の空を見ると、それはとても納得できます。

この前のブログは9月に書いたようですね。もっと頻繁に書かないとは思うものの、勉強や遊びに夢中になってつい忘れてしまいます・・これからもう少し頑張らないとな。

10月は楽しかったです。大学は一週間の休み(本当は試験勉強などのためのようだ)がありましたから、チェコの首都のプラハに行ってきました。素敵な町でした。ヨーロッパの様々な文化が混ざっていて、全欧州がひとつの町に入れたようでした。物価も割と安かったです。ヨーロッパを経験したいがなかなかヨーロッパを巡る暇がない方には、プラハをおすすめします!イタリア、フランス、ドイツ、ポーランドなどをあせて巡るより、プラハをゆっくり楽しんだほうがヨーロッパを味わえることができるのではないかと思いますよ。

ヴルタヴァ川

プラハ
10月の下旬だったのにプラハはまだ暖かかったです。しかし、ヘルシンキに帰ったら、翌朝窓からはこのような景色でした。

ヘルシンキの初雪
積もった雪は結局溶けてしまいましたが。まだ冬ではないですもの!!

そして、プラハから帰ってきてから友達の別荘に誘われて行ってきました。別荘はあまり夏以外に行かないですが、真っ暗の森の中でサウナに入るには、やはり特別な雰囲気がありますね。

中央フィンランドにある友達の別荘
今週の週末はフィンランドの元首都のトゥルクに行ってきます!

それでは、
Pitäkää itsenne lämpiminä!
暖かくしてくださいね!

2014年9月9日火曜日

偶然出会った素敵なお店「Qulma」

ご無沙汰しております。

この間、やっと秋になって雨がちの肌寒い日が多かったですが、数日前からまた晴れてきて20度位まで上がってきました。夏っぽい日々を過ごす最後のチャンスでしょうね。

この間、人生で初めてのrapujuhlat (ザリガニパーティー)に行ってきました。8月末はフィンランドでザリガニをとれる時期ですが、そもそもスウェーデンから入って、スウェーデン系フィンランド人の習慣になったザリガニパーティーでは茹でたザリガニを手で食べて、歌いながらお酒を飲むという。ザリガニは肉はそんなにないので、普通にトーストやスープも一緒に食べます。スウェーデン系フィンランド人のパーティーのイメージが強い(少なくとも私の頭の中では)ですけども、最近フィンランド系フィンランド人もよくするようになっています。今回行ってきたパーティーもフィンランド系フィンランド人のパーティーでした。とても楽しかったでーす!(ザリガニを食べるのはかなり難しいことはわかったのですが・・)

ザリガニの大盛り
先週から大学院の授業が始まりました。ヘルシンキ大学のキャンパスのあちこち、学生証明書を見せればランチを2.60€(〜355円)で食べられる学食「UniCafé」がありますが、味は・・当たり外れがありますね。とにかく、昨日はランチをちょっと違うところで食べたくて、携帯で大学の近くでランチをやっているお店を探してみたら「Qulma」というお店が出てきました。全くどんなところか知らず入って、9.90€(〜1351円)のスープの食べ放題を頼んでみました。食べ放題には、3種類の暖かいスープ(きのこ、キバナバラモンジン、エビのソリャンカ)、冷たい野菜スープ、スープに入れられる種やチーズなど、焼きたてパンとフマス、コーヒーと紅茶が付いていました。店内は賑やかだが同時に落ち着いた雰囲気でした。音楽は、ロイ・オービソンのものなどご機嫌な曲が流れていました。そして、食べ物になると、非常に美味しかったです!私はもうきのこのスープと焼きたてパンでお腹がいっぱいになりましたけども、一緒に来てくれていた彼氏はスープの全種類を食べてみてどちらもとても美味しかったという。オーナーさんも「味はいかがですか?」など声をかけてくれて、結局、様々な面白い話をして、2年間かけて完成させたミントペストの味見もさせてくれました。そのミントペストの美味しさは言葉にできません。
ところで、「Qulma」はJALの去年の3月の機内誌「Skyward」の記事と「北欧雑貨めぐりヘルシンキガイド」という本にも載っているそうです。そのお陰かわかりませんが、お店に入っていた時、二人の日本人の観光客と思われるような人もそこで食べていました。
そして、オーナーさんの「Sopat!」というスープの本をフィンランド語で出版されていますが、これから英語版も作ろうという話をしました。日本語版もできたらいいですね!

きのこのスープ
「北欧雑貨めぐりヘルシンキガイド」
JALの機内誌に載せてあった記事
味見をさせていただいたミントペストがヨーグルトの上にのせてあるデザート
カッコイイオーナーさん!
「Qulma」は、心の底からお勧めします!

Ihanaa alkusyksyä! 
(=素敵な初秋を!)

2014年7月30日水曜日

Kesäkuuma

お久しぶりです。
日本から友達がずっと遊びに来てくれていて、7月はあっという間に過ぎてしまいました。一緒に色々な場所に行けて本当に楽しかったです!

最初はヘルシンキから約150キロ離れたパダスヨキ市にある祖父の別荘で泳いだりサウナに入ったりゆっくり過ごしていました。

別荘の庭と湖
そして、エストニアの首都のタリンにも行ってきました。フェリーで海を渡って行くのですが、フェリーによって2時間〜3時間でヘルシンキからタリンへ行けますので、ヘルシンキに住んでる人はよく買い物や観光にタリンへ行っているのです。私もほとんど毎年行っていますよ。エストニアは物価はフィンランドよりかなり安いですから、特にお酒をエストニアで買っておくフィンランド人が多いです。しかし、買い物だけではなく、タリンの素敵な旧市街を歩き回ったり、かわいいレストランで料理を食べたりして楽しい日帰り旅行もできます。


フェリーでタリンに到着

タリンの旧市街の狭い道
タリンといえば、今年の秋からタリンでは猫カフェが開かれるそうです!日本と同じく、コーヒーなどを飲みながら猫たちと遊べるそうですが、カフェの猫は飼い主がいなく動物保護施設に暮らしているから、仲良くなった猫は持って帰っても良いそうです。(もちろんちゃんとした飼い主になれるかどうか確認された上!)エストニア語ですが、フェイスブックで詳しくKassikohvik Nurri

あ、フィンランドへ戻りましょうか。そうですね、フィンランドの元首都のトゥルク市と可愛らしい旧市街があるポルヴォー市にも行ってきました。ポルヴォーは観光地で有名で、ヘルシンキからバスで1時間以内で行けますが、私は子供の頃以来行っていなかったので、今回行けてよかったです。

ポルヴォーでの川沿い

ポルヴォー教会のユニコーン!

ポルヴォーの旧市街
ヘルシンキも良い町だと思いますが、出かけるのもやっぱり楽しいですね。

この数週間は本当に熱くて苦しいです。フィンランドに珍しく30度も何日間も超えています。湿度などはもちろん日本に比べようがないのですが、暑さに慣れていないフィンランドは冷房は少ないですので、熱さを逃げられる場所も少ないです。特に私の南向きの部屋は地獄ですよ。ジゴク。部屋が熱い上に、私は熱さがとても苦手です。(日本では夏バテでよく倒れたりもする。Y_Y)シーツの上に冷たい水で濡らしたタオルをかけて寝ています。

まあ、あと数ヶ月で雪が降るでしょう。

ヘルシンキでのビーチライフと珍しく暖かいバルト海!

Kylmä-Kalleくんを持って歩いてる!
今回のフィンランド語はもちろん「kuuma」(クーマ)ー「熱い」です!
Onpa kuuma! 「熱いですね!」

2014年7月7日月曜日

平等を求めて

やっと夏になりました。昨日も今日もヘルシンキは24度まで上がって、これからさらに暑くなるようです。

先週の土曜日も暖かかったですが。ちょうどその日がHelsinki Prideが行われました。毎年行われるゲイ・パレードですが、今年はなんと2万人も参加したという。(普通は8千から9千人程度)天気のせいでもあったと思いますが、それよりも最近の同性結婚を巡ってる討論の影響で同性愛者でない人も同性愛者を応援したかったのではないかと思います。(私はほとんど毎年応援しに行くのですが。)フィンランドでは、2001年から登録パートナーシップ法があって、同性愛者が一応交際中である事を登録でき、結婚しているカップルと似たような権利をいくつかを持っていますが、養子をとれないし、お金を払わないと同姓にできないなど、かなり不平等に思えるようなところも少なくないです。

この制度のことを納得できない国民が多く、去年、議会に「平等結婚」を求める約17万人の著名が集められた請願書が出されました。ただし、2012年からある「国民請願制度」では、国民が請願書を出しても、すぐに議員全員がそれについて投票できるわけではなく、まず法務委員会で投票されるのです。で、先週の火曜日に法務委員会が「平等結婚の請願」を拒否しました。これで請願が完全に捨てられたわけではないですが、今年の秋に投票されるべきであった請願が半年間も延期されたのです。

こういうわけで、同性愛者や同性愛者の友達やただ国が性や性的指向に問わず国民を平等に扱うべきだと思う人がHelsinki Prideに集まって、パレードを楽しみながら平等なフィンランドを求める気を示しました。

まず大聖堂の前に集まった
マーチしてからコッフ公園で音楽を聴きながら皆で楽しく!
 「同性愛者はなぜ結婚権を持たないといけないの?」と叫んでいる人はかなりいると思いますが、同じような人は100年前「女性はなぜ投票権を持たないといけない?」と叫んでいたでしょう。フィンランドは1906年から(オーストラリアとニュージーランドだけがフィンランドより早かった)女性も投票権を持つようになり、1907年に世界中で初めての女性議員が選ばれました。第二次世界大戦後も、男女平等がだんだん進んで、現在は色々な意味でかなり平等な国だと思われています。しかし、平等結婚は、ヨーロッパの多くの国(イギリス、フランス、ポルトガル、スペイン、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンなど)や、ニュージーランド、カナダ、アメリカの数州、南米のいくつかの国や、南アフリカなどでも認められているにも関わらず、平等ということで先進国であるはずのフィンランドではまだまだです。恥ずかしいです。

今回のフィンランド語はもちろん「tasa-arvo」(タサアルヴォ)=「平等」
じゃあね!

2014年6月29日日曜日

Juhannus

お久しぶりです。
フィンランド語で6月は「kesäkuu」=「夏月」と言うにも関わらず、なかなか夏にはなりません。雨の日が非常に多くて、10度以下の日も頻繁にあります。Pöh!

それでも、この間、真夏の日である別荘に行ってきました。真夏の日(夏至)は、フィンランドの文化の中で重要なお祝いです。北フィンランドは白夜で、南フィンランドも暗くまではなりません。
6月21日午前1時頃
真夏の日はフィンランド語で「juhannus」(ユハンヌス)と呼びます。昔からあって、光と豊穣を祝う日です。地域によって、様々なまじないをするのが伝統です。今でも良く知られているのは、七類の花を摘んで、寝る時に枕の下に置くと夢の中で将来の結婚相手に会えると言うまじないです。他にも特に恋愛関係のまじないがたくさんあります。習慣になっているものも多いです。例えば、悪例を追い払うために大きな焚き火を燃やすことや、白夜に清純に迎えるためにサウナに昼頃入ることなどのような習慣があります。

今年のユハンヌスは西フィンランドのサタクンタ県(なぜサタクンタ県にこんなに頻繁に行ってるのだろう?)にあるラウマ市(Rauma)に行ってきました。友達の友達の森の中にあるかわいらしい別荘に2日間泊まらせてもらって、楽しくユハンヌスのお祝いをしていました。木で暖めるサウナも超気持ち良かったです!寒かったせいで、蚊もあまりいませんでした。そして、面白いことに、来ていた人がほとんど皆ラウマ出身で、ずっとラウマ弁で話していたのです。ラウマ弁はあまりにもわかりにくくて、ラウマ語とも呼ばれています。まあ、なんとなく頑張って会話できましたが。(笑)

ユハンヌスにはもちろん国旗をあげる!
食事はBBQで
7種の花(枕の下に置くのを忘れたが・・)
ヤッホー!
何よりものんびりすること。
そんな感じのユハンヌスでした。今週の週末は、Helsinki Prideが行われましたが、それについてはまた今度書きますね。

今回のフィンランド語は「sade」(サデ)=「雨」です。
Ulkona on hirveä sade. =外はひどい雨です。

2014年6月7日土曜日

Maaseutumatkailua

今週、ちょっとヘルシンキを出て、カンカーンパー(Kankaanpää)に行ってきました。カンカーンパーとは、ヘルシンキから270キロ離れて、西フィンランドにあるサタクンタ県に位置する町です。人口は1万2千人だけですが、有名な美術大学「Kankaanpään taidekoulu」があるため、割とアーティスティックで賑やかな町なのです。ところが、私がなぜカンカーンパーに行ったかというと、その美術大学に友達が勉強しているからです。(来週卒業するのですが。おめでとう!)

カンカーンパーには電車とバスで行くと4時間もかかりますから、行くのはちょっと大変なものの、人が少なくて緑が多い町に到着するとやはり落ち着きますね。今回もあまり何もせずに、公園でワインを飲みながら絵を描いたり詩を考えたりしていただけです。

リビエーラと呼ばれている湖辺。後ろカンカーンパー教会も見える。
この間、卒業プレゼントとして母から炊飯器をもらったのですが、家にいなかったり外食したりしてばかりいるので、まだ全く使っていないのです。今日もネパールレストランで食べて、明日祖母の家に食べに行きますし・・来週、何かを作ってみないと。

ヘルシンキも緑が少ないとは言えない・・家の近く、22時半頃。
そうえいば、これから、毎回新しいフィンランド語の単語を紹介しようと思っています!今回のフィンランド語は「 kesä」 (ケサ)= 「夏」!フィンランドの夏は短いですけれども、とてもきれいですよ!Hyvää kesää kaikille!


2014年6月1日日曜日

Niin kaunis on suomen kieli!

この間暑さで悩んでたんですが、火曜日からまた寒くなって、温度はなんと8度までも下がりました。冗談じゃないですか、フィンランドの天気。

今週はアルバイトで移民にフィンランド語を教えたり、実家を訪ねたりしてあまり天気が気にならない用事ばかりしていましたが。

ところが、今回は少しフィンランド語について説明させていただきたいと思います。フィンランド語はフィンランド人の90%(約500万人)が話す言語であり(残りの10%の中は、5%がスウェーデン語、5%がその他の言語)、フィンランド国外だとスウェーデンで少数言語です。フィンランド語は、ヨーロッパで多く話されているインド・ヨーロッパ語族とは違って、ウラル語族の言語なのです。他にウラル語族の言語を言うと、エストニア語、サーミ語、ハンガリー語などがあります。ちなみに、例えばエストニア語を読んでみたら勉強しなくても分かるところが多いものの、ハンガリー語などを理解するのが不可能です。

フィンランド語はフィンランド語で「suomi」と呼ばれている、29文字のアルファベット(英語のアルファベット+ Å Ä Ö)で書かれる言語です。(ただし、外国語の名字や名前にしか使われていないアルファベットもあります。)フィンランド語はかなり発音しやすい言語とされていて、8個の母音と13個の子音しか存在しません。英語などと違って、同じ文字はいつも同じ音を表します。つまり、日本語のローマ字のように発音すれば、だいたい当たります。日本語の話者には、発音はあまり苦にならないようです。(ちなみに、フィンランド語の話者には日本語の発音もわりと簡単なんです。)
フィンランド語は日本語のように膠着語です。名詞や形容詞が単数形と複数形があって、格変化し(15格があります)、動詞には人称、時間、条件、可能などを表す語尾が付き、100以上の変化形があります。しかし、文法は規則変化以外なものはほとんどないので、基本の文法をちゃんと身に付けたら、かなり難しいことについても話せます。語彙もある程度論理的で、例えば「本」は「kirja」、「書く」は「kirjoittaa」、「図書館」は「kirjasto」、「文字」は「kirjain」です。つまり、似ている単語は関係があることが多いです。もちろん、「radio」(ラジオ)、「 televisio」(テレビ)などのように外来語も存在しますが、新しくできた概念を表すためにいくつかの単語をくっつけて作る傾向がある。例えば、「コンピュータ」は「tieto」 (知識)+「kone」(機械)をくっつけて、「tietokone」と言います。

フィンランド語を身につけるには努力が必要だろうと思いますが、素敵な言語なので価値が絶対あると思いますよ!!

最後にフィンランド語の曲も紹介しまーす。Hectorという芸名の歌手ですが、かなり好きです!


2014年5月25日日曜日

サンタさんスキャンダル

異常高温がまだまだ続いています。ヘルシンキは今日30度超えて、疲れるほど暑かったです。普通の5月だったら15度位ですもの・・もちろん日本の夏に比べると文句を言ってる立場ではないですが、エアコンが付いてる所が少ないから暑さを逃げられる場所もあまりないです。私の部屋の窓も南向きで、午後になると扇風機の前に座るにしか力がないのです。(笑)

昨日は、卒業パーティーをしました!
わーい!
暑くて袴を途中で洋服に着替えたのですが。でも、友達がたくさん来てくれて、マンションの庭でアップルパイを食べたり、サングリアを飲んだりして楽しかったですわ。その後、ヘルシンキ中心(私が住んでいるのはヘルシンキ郊外)にあるゲイクラブ(「DTM」というが)に行ってきました。ゲイクラブと言っても、行ってる人は半分位はゲイじゃないと思います。つまり、誰でもありのまま行けるようなクラブ?とにかく、わりと雰囲気が良くて、遅くまで踊れるクラブですから、クラブが好きな人にお勧めです。(私自身はそんなに行かないのですが・・)

そういえば、この間、新聞でサンタクロースについて驚きのニュースがありました。ご存知のように、サンタさんはフィンランドに住んでいるのです。そして、フィンランドには、サンタクロース協会というのもあります。この協会は、サンタさんとして活動している人たち(秘密ですが、一人じゃ・・)を評価し、高い評価を得た者に協会のマークを使う許可を与える。ところが、もう50年間もサンタさんとして活動している日本でも有名なティモ・パッカネンさんは、この間協会のマークを使う許可を取り消されました。なぜかというと、彼がビール雑誌のインタビューで出たからだそうです。サンタさんとしての活動には関係なく、私人の彼がビールが好きだと書かれたことで、サンタクロース協会は彼がこれから協会のマークを使い続けることには、道徳的な問題があると述べました。つまり・・どういうこと??別にサンタさんをやっている時ビールを飲んでいたわけでもないし、子供にビールを勧めたわけでもないのに・・ちょっと偽善だと感じますが。

もちろん、協会のマークを使う許可なんか取り消されても、サンタさんとしての活動には特に影響がないようですが。ティモ・パッカネンさんはこれからもがんばれ〜(おいしいビールを忘れずに!)

それじゃ、またね。

2014年5月21日水曜日

夏夏夏〜

バルセロナに行ってきましたが、帰ったらフィンランドもスペインのような天気になっていました。

週末ヘルシンキは27度で、ヘルシンキから200キロ離れたヘイノラ市では30度も超えたそうです。ちょっと異常ですけどもね。

週末は天気がとても良かったですが、前回のブログで書いてた花見祭りに着物を着て行ったきました。
ヘルシンキ大学の着付同好会(全員ではない!)
着物を着るには少し暑かったですが、Roihuvuoriの桜公園にたくさんの着物姿が見かけました。ヘルシンキ大学の着付同好会と、日本からいらっしゃった知り合いの家族と、たくさんの友達でピクニックしました。そこで、オレンジ色の着物を着ていた着付同好会の副部長のミッラちゃんが作ってくれた美味しい抹茶ケーキを食べました〜

楽しい週末でした。そして、今週の火曜日、やっと大学の卒業証明書をもらいました。ひひ〜 そして、水曜日(つまり今日)はもう初めての大学院のコースの試験を受けました。

フィンランドの大学制度は日本と違って、大学(yliopisto)に入学する時、ほとんどの学部では直接修士課程まで続けられる権利が与えられます。ということは、大学の入学試験を合格した人は大学院の修士課程に別に申し込まなくても、そのまま続けられます。もちろん違う大学の大学院に行きたかったら、申し込まないといけません。
ところが、yliopistoの他にammattikorkeakoulu (省略AMK、日本語に訳すると「職業大学」)という大学のような制度がありますが、そこでは日本みたいに普通に4年間で学士として卒業します。ただし、AMKでは理論的よりも実際的な科目が多いです。例えば、看護士、技師、観光、などの勉強ができます。
ちなみに、どっちも無料です。もちろん、入学試験は簡単ではありません。フィンランドの社会の中では気に入らないことはたくさんありますが、教育は親の経済的な状況に関係なく受けられるのが、素晴らしいことだと思います。

明日は掃除日でーす!
明後日ちょっとした卒業パーティーをしますので、部屋をきれいにしないとね〜

2014年5月9日金曜日

春なんでしょうかね。

フィンランドは4月の下旬、かなり暖かくなり桜さえ咲き始めたのに、5月になってから雨(時に雹!)の日が非常に多いです。春になったと思ったのに・・
5月1日
残念なことに、5月18日、Roihuvuorenpuistoという公園で毎年行われる花見祭りがあるのですが、このような状況では桜はもうとっくに散られているでしょうね。とにかく、天気がよければ大学の着付同好会でピクニックへ行く予定です。リンクも是非ご覧になってください。Roihuvuoren hanami-juhla

ところで、まだ天気がよかった4月にSuomenlinna (スオメンリンナ)に行ってきました。スオメンリンナはユネスコの世界遺産に登録されている、観光地でも有名なヘルシンキの島ですが、私にとって、夏の冒険の島です。子供の頃から、毎年の夏になると、15分しかかからないフェリーに乗って、必ずスオメンリンナに行っています。
Suomenlinnaから見た海
スオメンリンナでピクニックしたり、絵を描いたり、痩せ岩から海に入ったりするのが、暖かい夏の日の最高の過ごし方だと思います。

今回はまだ4月でしたので、さすが海には入らなかったのですが、友達とピクニックはできました。そして、風が少し寒くなりどこかのお店に入ろうと決めたら(私が非常にコーヒーを飲みたかったのも一つの理由で・・)、新しくできたかわいらしい喫茶店を発見しました!
外はこんな感じ
中はギャラリーにもなってる
Jääkellariというお店だそうです。コーヒー、紅茶、お酒、ケーキなどを売っていますが、お土産ショップもギャラリーも付いているのです。素敵、素敵!

3月まで京都にいましたので、サウナに入る機会はあまりなかったのですが、昨日友達の実家に誘われて、久しぶりにサウナに入りました。友達同士で裸で狭くて暑い部屋の中に座るのは、考えてみると変な時間の過ごし方かもしれませんが、私は、なんだかフィンランドのサウナ文化がすごく好きです。昨日行ったのは電気サウナだったのですが、夏になると祖父の別荘の木で暖まるサウナに入ると最高ですわ。

来週はスペインに旅行で行くのですが、まだまったく準備していません・・

それでは。