2014年6月29日日曜日

Juhannus

お久しぶりです。
フィンランド語で6月は「kesäkuu」=「夏月」と言うにも関わらず、なかなか夏にはなりません。雨の日が非常に多くて、10度以下の日も頻繁にあります。Pöh!

それでも、この間、真夏の日である別荘に行ってきました。真夏の日(夏至)は、フィンランドの文化の中で重要なお祝いです。北フィンランドは白夜で、南フィンランドも暗くまではなりません。
6月21日午前1時頃
真夏の日はフィンランド語で「juhannus」(ユハンヌス)と呼びます。昔からあって、光と豊穣を祝う日です。地域によって、様々なまじないをするのが伝統です。今でも良く知られているのは、七類の花を摘んで、寝る時に枕の下に置くと夢の中で将来の結婚相手に会えると言うまじないです。他にも特に恋愛関係のまじないがたくさんあります。習慣になっているものも多いです。例えば、悪例を追い払うために大きな焚き火を燃やすことや、白夜に清純に迎えるためにサウナに昼頃入ることなどのような習慣があります。

今年のユハンヌスは西フィンランドのサタクンタ県(なぜサタクンタ県にこんなに頻繁に行ってるのだろう?)にあるラウマ市(Rauma)に行ってきました。友達の友達の森の中にあるかわいらしい別荘に2日間泊まらせてもらって、楽しくユハンヌスのお祝いをしていました。木で暖めるサウナも超気持ち良かったです!寒かったせいで、蚊もあまりいませんでした。そして、面白いことに、来ていた人がほとんど皆ラウマ出身で、ずっとラウマ弁で話していたのです。ラウマ弁はあまりにもわかりにくくて、ラウマ語とも呼ばれています。まあ、なんとなく頑張って会話できましたが。(笑)

ユハンヌスにはもちろん国旗をあげる!
食事はBBQで
7種の花(枕の下に置くのを忘れたが・・)
ヤッホー!
何よりものんびりすること。
そんな感じのユハンヌスでした。今週の週末は、Helsinki Prideが行われましたが、それについてはまた今度書きますね。

今回のフィンランド語は「sade」(サデ)=「雨」です。
Ulkona on hirveä sade. =外はひどい雨です。

2014年6月7日土曜日

Maaseutumatkailua

今週、ちょっとヘルシンキを出て、カンカーンパー(Kankaanpää)に行ってきました。カンカーンパーとは、ヘルシンキから270キロ離れて、西フィンランドにあるサタクンタ県に位置する町です。人口は1万2千人だけですが、有名な美術大学「Kankaanpään taidekoulu」があるため、割とアーティスティックで賑やかな町なのです。ところが、私がなぜカンカーンパーに行ったかというと、その美術大学に友達が勉強しているからです。(来週卒業するのですが。おめでとう!)

カンカーンパーには電車とバスで行くと4時間もかかりますから、行くのはちょっと大変なものの、人が少なくて緑が多い町に到着するとやはり落ち着きますね。今回もあまり何もせずに、公園でワインを飲みながら絵を描いたり詩を考えたりしていただけです。

リビエーラと呼ばれている湖辺。後ろカンカーンパー教会も見える。
この間、卒業プレゼントとして母から炊飯器をもらったのですが、家にいなかったり外食したりしてばかりいるので、まだ全く使っていないのです。今日もネパールレストランで食べて、明日祖母の家に食べに行きますし・・来週、何かを作ってみないと。

ヘルシンキも緑が少ないとは言えない・・家の近く、22時半頃。
そうえいば、これから、毎回新しいフィンランド語の単語を紹介しようと思っています!今回のフィンランド語は「 kesä」 (ケサ)= 「夏」!フィンランドの夏は短いですけれども、とてもきれいですよ!Hyvää kesää kaikille!


2014年6月1日日曜日

Niin kaunis on suomen kieli!

この間暑さで悩んでたんですが、火曜日からまた寒くなって、温度はなんと8度までも下がりました。冗談じゃないですか、フィンランドの天気。

今週はアルバイトで移民にフィンランド語を教えたり、実家を訪ねたりしてあまり天気が気にならない用事ばかりしていましたが。

ところが、今回は少しフィンランド語について説明させていただきたいと思います。フィンランド語はフィンランド人の90%(約500万人)が話す言語であり(残りの10%の中は、5%がスウェーデン語、5%がその他の言語)、フィンランド国外だとスウェーデンで少数言語です。フィンランド語は、ヨーロッパで多く話されているインド・ヨーロッパ語族とは違って、ウラル語族の言語なのです。他にウラル語族の言語を言うと、エストニア語、サーミ語、ハンガリー語などがあります。ちなみに、例えばエストニア語を読んでみたら勉強しなくても分かるところが多いものの、ハンガリー語などを理解するのが不可能です。

フィンランド語はフィンランド語で「suomi」と呼ばれている、29文字のアルファベット(英語のアルファベット+ Å Ä Ö)で書かれる言語です。(ただし、外国語の名字や名前にしか使われていないアルファベットもあります。)フィンランド語はかなり発音しやすい言語とされていて、8個の母音と13個の子音しか存在しません。英語などと違って、同じ文字はいつも同じ音を表します。つまり、日本語のローマ字のように発音すれば、だいたい当たります。日本語の話者には、発音はあまり苦にならないようです。(ちなみに、フィンランド語の話者には日本語の発音もわりと簡単なんです。)
フィンランド語は日本語のように膠着語です。名詞や形容詞が単数形と複数形があって、格変化し(15格があります)、動詞には人称、時間、条件、可能などを表す語尾が付き、100以上の変化形があります。しかし、文法は規則変化以外なものはほとんどないので、基本の文法をちゃんと身に付けたら、かなり難しいことについても話せます。語彙もある程度論理的で、例えば「本」は「kirja」、「書く」は「kirjoittaa」、「図書館」は「kirjasto」、「文字」は「kirjain」です。つまり、似ている単語は関係があることが多いです。もちろん、「radio」(ラジオ)、「 televisio」(テレビ)などのように外来語も存在しますが、新しくできた概念を表すためにいくつかの単語をくっつけて作る傾向がある。例えば、「コンピュータ」は「tieto」 (知識)+「kone」(機械)をくっつけて、「tietokone」と言います。

フィンランド語を身につけるには努力が必要だろうと思いますが、素敵な言語なので価値が絶対あると思いますよ!!

最後にフィンランド語の曲も紹介しまーす。Hectorという芸名の歌手ですが、かなり好きです!