2014年11月25日火曜日

フィンランド料理とは・・

先週、雪が降って積もって奇麗な雪景色を楽しめましたが、今週になってもうほとんど溶けています。
Talvi!


「カモメ食堂」がご存知の方は多いと思いますが、今年名古屋の北欧クリスマスストリートで、現在「カモメ食堂」のロケ地にある「Kahvila Suomi」が11月29日から二週間だけお店を出すようです。新聞によると、少なくともkarjalanpaisti(カレリアの煮込み肉)、 karjalanpiirakka(カレリアパイ、ミルク粥みたいなものがライ麦の生地に入っているおやつ)、 lihapyörykät(ミートボール)、 lohikeitto(サーモンスープ)と korvapuusti(シナモンロール)を作る予定だそうです。「Kahvila Suomi」のオーナーさんが「ヘルシンキのお店に来る日本人の観光客が多いですから、フィンランド料理はきっと日本人の口に合うと思います」と述べています。(私はあのお店に行ったことありません。)日本で必要な材料が手に入るかどうかは心配のようです。もちろん、北欧クリスマスストリートには他のお店(デザインなどのも)もたくさんあるらしいですから、北欧にご興味の方には行く価値ありそうですね。

ところが、私はフィンランド生まれ育ちにも関わらず、フィンランド料理は決して美味しいとは言えません。もちろん、腕のある料理人はフィンランド料理も美味しく作れますし、そもそも材料が美味しいサーモンスープなどは当て外れはあまりないと思いますけれども、問題はもっと深いです。それは、フィンランドには食文化と呼べるものはないということです。高校生の時、初めて日本に留学して帰国したら、なんでフィンランド人は皆、味はどうでもいいかのように地味な食べ物ばかり食べているんでしょう、と不思議に思うようになりました。スーパーで買えるお弁当は言うまでもなく、レストランでさえうまいものはなかなか出ません。それでイギリス料理みたいに非常にまずいというわけではないですが、ただ・・味がないです。あるとしても、微妙な塩味だけ。もちろん、美味しいものは全くないわけではないですよ。ベリー、きのこ、ライ麦パン、チーズなど誇りになるほど美味しいものもありますが、「料理」となると・・そして、美味しさだけではなく、食事は日本ほど、季節や日常生活などに関わっていない気がします。食事は日常生活に関わっていない??と思った人もいるでしょうが、もちろんフィンランド人は毎日食べていますよ。でも、本当に食べているだけです。
「お腹空いたな。職場の食堂に行こうか。はあ、四つの選択肢か。一番短い名前の料理にしよう。」みたいな感じ。

・・私に同意できない人もいるかもしれません。そして、上手な料理人の伝統料理は美味しいですから、クリスマスストリートではたぶんここの日常食事と違って美味しいものは食べられると思いますよ!

それでは、今日のフィンランド語は
Hyvää ruokahalua! (「良い食欲を!」、食事前皆に言える表現)

2014年11月18日火曜日

Ceci n'est pas...

昨日から話題になっている件についてちょっと書かせてもらいたいと思います。
16日まで、国際演劇祭「Baltic Circle」がヘルシンキに来ていましたが、一つの作品として、町中に置かれたガラスの箱の中に真裸の83歳の女性が座っていたようです。若い女性の仮面を付けていることで、メディアで求められている若さという概念を批判するとのこと。オランダ人のアーティストDries Verhoevenさんの「Ceci n'est pas mon corps」(フランス語で「これは私の身体ではない」)という名前の作品は2013年よりオランダ、ドイツ、オーストリア、スイスとフランスで展示されてきて、11月9日から11月16日までヘルシンキで展示されていました。しかし、ヘルシンキに来てからはじめて検閲されたそうです!
ヘルシンキ市警察が真裸の人が町中にいることが不快感を起こすのではないかと述べて、アーティストはガラスの箱の中の女性に下着を着せざるを得なかったそうです。

詳しくしりたい方、こちらのリンクでどうぞCeci n'est pas...

ヘルシンキのアートや文化関係の人は検閲のことで結構驚いています。不快感を起こす恐れがあるだけで、アートの自由と発言権という重要なものが限られるなんて、文明化された国で起こるべきの行為ではないと思います。

最も不思議なのは、これは「フィンランド」で起きたということです。フィンランドでは、サウナは皆で一緒に真裸で性を問わず入ることは珍しくないですし、水着を着ずに平気で湖に入りますし、裸に対してはかなり緩い文化だと思っています。どこよりも、ここでは町中に裸の女性が座っていても驚かないだろうと想像していましたが、これでどうやら自分の文化を勘違いしているように思われてなりません・・

日本だったら、この作品はどのような反応されたのでしょうか?

最近そんなに写真を撮っていませんが、猫ちゃんの写真をどうぞ。可愛いでしょう。

モイ!
今日のフィンランド語単語はもちろん sananvapaus 「サナンヴァパウス」= 発言権です。

2014年11月6日木曜日

Q-Tapas Feat. Jouni Toivanen @ Qulma (ライブブログ)

今日は、ヘルシンキは雪が横向きに振っています。コートの中に入ったりして寒いです。

それにも関わらず、今日は出かけています。なぜなら、数日前「Qulma」のオーナーさんに私と「空耳フィンランド語! ~日本語で学ぶフィンランド語単語練習帳~」のYuu さんが「Q-TAPAS Feat. Jouni Toivanen」というポップアップイベント(pop-up event = 期間限定イベント)のオープニング前のライブブログイベントに招待されました。自分でもまだはっきりわかりませんが、この有名なシェフのJouni Toivanen先生のタパス(スペインのおつまみ)を食べながらブログするプライベートイベントだそうです。本日より、「Qulma」では今年末までJouni Toivanen先生のタパスが食べられるようになります。ちなみに、「Qulma」についての感想は9月のブログでどうぞ。

今日の午後4時(日本時間午後11時)から始まりますので、興味のある方、ライブでタパスの感想をお読みになってください!

10月6日の午後4時15分

始まりました。7人が来ています。雰囲気はとてもいいです。
スパークリングワイン、キャンドルと美味しいパン
4時25分

タパスが出てきました。オリーブ、スペイン風オムレツと発酵されたニンニクのペースト、チーズと魚。シェフは後でもっと詳しく説明してくれるそうです。


オムレツとニンニクのペーストは非常に美味しいです。チーズはまずくないですし、上にかけられているソースはおいしいですが、食感はゴムっぽくてスーパーの安いチーズを思い出します。オリーブは普通にオリーブの味で美味しいです。

4時35分

肉も出てきました。ハモン・セラーノに似た生ハムとサラミのようなものと野菜です。ベジタリアンなので、肉の試食は遠慮させていただきました。



4時45分

スペインの音楽が流れていて、春に行ってきたバルセロナを思い出します。
中には、ワインと食材をフィンランドに輸入する方が入ってきました。親切そうな方です。

4時55分

先でてきたエビと前からあった魚の試食をします。エビのソースはトマトベースですが、ほんの少し辛くて美味しいです。魚は説明しにくいですが、クリスマスの時食べる魚に似ている。塩っぱくて美味しいです。その後、塩漬けのピーマンか唐辛子(よくわからない)を食べてみました。美味しかったです。

5時05分

スペインから輸入された赤ワインを注いでもらいました。少し辛口で美味しいです。
そして、豚の頬とパエリアがセットででてきました。パエリアはちょっと甘くて美味しいです。ナッツも入っていて、食感がとても好きです。豚の頬はとても柔らかいと周りの人が言っています。
豚の頬 
パエリア
5時15分

和牛がでてきました。チリ産だそうです。セットでサラダと唐辛子マヨのポテトも付いています。ポテトは外側がガリガリで中は柔らかくて非常に美味しいです。

チリの和牛

レモンのかけたサラダ

ポテトと唐辛子マヨ
5時25分

ワインなどをフィンランドに輸入している方はビスネスの説明をしてくれます。シェフのJouni Toivanen先生も挨拶しに来てくれました。ミシュランのシェフであるにも関わらず、とても話しやすそうです。

5時35分

ブロガーの皆さんはもうお腹いっぱいになっているようです。

5時45分

しかし、これからまだデザートですよ!

5時55分

残ったものを持ち帰り用の入れ物に入れていただきました。
デザートが運ばれてきました。カタルーニャのクリームだそうです。
カタルーニャのクリーム

今日飲んでいた二つのワイン

6時00

二つ目のデザートも運ばれてきました。チョコレートとラスベリー。
クリームのデザートはキャラメル味で美味しいですが、私の好みにはちょっと甘すぎます。チョコレートとラスベリーのデザートの濃いダークチョコレートにラスベリーはよく合います。デザートにどちらを注文するかというと、チョコレートとラスベリーを是非お勧めします。


6時25分

タパス、メイン、デザートもとても美味しかったです。年末まで、このメニューを夕方にやっています。詳しく「Qulma」のウェブサイトを見てください。
私のおすすめは、スペイン風のオムレツ「Tortilla Espagnola」と塩漬けのパプリカ(?)「Pimientos de padron」とチョコレートとラスベリーのデザート「Xoco & Frambuesa」です。

6時45分

最後にエスプレッソコーヒーが運ばれました。
これではもう終わらせていただきます。読んでくれてありがつございます。

Hyvää yötä!
おやすみなさい!