2014年7月7日月曜日

平等を求めて

やっと夏になりました。昨日も今日もヘルシンキは24度まで上がって、これからさらに暑くなるようです。

先週の土曜日も暖かかったですが。ちょうどその日がHelsinki Prideが行われました。毎年行われるゲイ・パレードですが、今年はなんと2万人も参加したという。(普通は8千から9千人程度)天気のせいでもあったと思いますが、それよりも最近の同性結婚を巡ってる討論の影響で同性愛者でない人も同性愛者を応援したかったのではないかと思います。(私はほとんど毎年応援しに行くのですが。)フィンランドでは、2001年から登録パートナーシップ法があって、同性愛者が一応交際中である事を登録でき、結婚しているカップルと似たような権利をいくつかを持っていますが、養子をとれないし、お金を払わないと同姓にできないなど、かなり不平等に思えるようなところも少なくないです。

この制度のことを納得できない国民が多く、去年、議会に「平等結婚」を求める約17万人の著名が集められた請願書が出されました。ただし、2012年からある「国民請願制度」では、国民が請願書を出しても、すぐに議員全員がそれについて投票できるわけではなく、まず法務委員会で投票されるのです。で、先週の火曜日に法務委員会が「平等結婚の請願」を拒否しました。これで請願が完全に捨てられたわけではないですが、今年の秋に投票されるべきであった請願が半年間も延期されたのです。

こういうわけで、同性愛者や同性愛者の友達やただ国が性や性的指向に問わず国民を平等に扱うべきだと思う人がHelsinki Prideに集まって、パレードを楽しみながら平等なフィンランドを求める気を示しました。

まず大聖堂の前に集まった
マーチしてからコッフ公園で音楽を聴きながら皆で楽しく!
 「同性愛者はなぜ結婚権を持たないといけないの?」と叫んでいる人はかなりいると思いますが、同じような人は100年前「女性はなぜ投票権を持たないといけない?」と叫んでいたでしょう。フィンランドは1906年から(オーストラリアとニュージーランドだけがフィンランドより早かった)女性も投票権を持つようになり、1907年に世界中で初めての女性議員が選ばれました。第二次世界大戦後も、男女平等がだんだん進んで、現在は色々な意味でかなり平等な国だと思われています。しかし、平等結婚は、ヨーロッパの多くの国(イギリス、フランス、ポルトガル、スペイン、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンなど)や、ニュージーランド、カナダ、アメリカの数州、南米のいくつかの国や、南アフリカなどでも認められているにも関わらず、平等ということで先進国であるはずのフィンランドではまだまだです。恥ずかしいです。

今回のフィンランド語はもちろん「tasa-arvo」(タサアルヴォ)=「平等」
じゃあね!

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