2015年2月6日金曜日

Helsingin yliopisto.

今年、ヘルシンキ大学は375周年に迎えます。フィンランドの最古の大学で、3万人の学生と4000人の研究者が居り、国内最大の大学でもあります。ちなみに、世界大学学術ランキングでは73位で、国際的に見ても良質の研究が行われているようですね。(こういうランキングは基本的に批判的ですが・・)

ヘルシンキ大学はフィンランドの全ての大学と同じく、国立で学費も何も学生の負担には一切なりません。フィンランドの大学制度については、前も書いています。留学生も学費は取られませんけれども、もちろんほとんどの授業はフィンランド語なので、フィンランド語ができないと取れるコースがかなり限られてしまいます。一応英語のプログラムもいくつかあるようですので、留学生も少なくはありません。

ところが、この数週間新聞では、「フィンランドの大学生は皆バイトしてばかりいる、なかなか卒業しない、無料の教育の返しに早く社会人になって税金を払ってくれない怠けもの!」という投稿がいくつかありました。(バイトも税金は払うんですけど。)

それをきっかけにして、先週面白い記事が新聞に載せていました。ヘルシンキ大学は元首都のトゥルク(名前も「トゥルクアカデミー」でした)に開校された1640年、フィンランドはまだスウェーデン王国に支配されていましたけれども、実は、ヘルシンキ大学を創立した人は、当時13歳であったスウェーデンの王女様だったそうです。「十代の女の子に創立された大学で学びたいと思いませんか?」がいい広告になるかもしれません。
しかし、それだけではなくて、どうも昔の大学生もかなりとんでもなかったようです。まず、卒業率が低くて、多くの学生は途中で就職して退学していました。そしてまだ創立して数年も経っていないうち、一年生のパーティーがあまりにもワイルドで禁止されざるを得なかったようです。1800年になって、首都も大学の位置もヘルシンキになっていた頃、学生達が他の人より規則が厳しかったです。禁止されたのは、例えば午後10時以降出かけること、タバコは吸うこと、学長にお知らせせずにヘルシンキ市を出ること(!)などでした。規則を守らなかった学生は、大学の本館の地下牢に入られました。ちなみに、その地下牢は現在、女子トイレになっています。

たぶん、今の学生生活は昔に比べて楽だろうと思いますけれども、卒業したくない理由はそれだけではなくて、かえって社会人としての世界があまりにも厳しくなってしまったということもあるのではないかと思います。

ゼミ室から撮ったヘルシンキ大学のメインキャンパスと大聖堂

今日のフィンランド語の単語は・・
「ahkera opiskelija 」(アフケラ・オピスケリヤ)ー 勤勉な学生。
私のことではないです。

2015年1月22日木曜日

Keskitalvi.

お久しぶりです。
冬休みは日本で過ごしてきました。ほとんど限りなく面白い鳥取にいましたけども、東京、山形、京都なども訪れました。

フィンランドにもあっちこっちでぶつかりました。

東京の品川駅内に12月にあった「北欧雑貨フェア」。
下の棚にフィンランドのハンドソープbliwも。

チェーン店の雑貨屋さんの「キートス」(=フィンランド語で「ありがとう」)で
なぜかスウェーデンの国旗・・??

新宿で伊勢丹の広告はフィンランドの先住民のサーミ人が
テーマになってるようでした。
伊勢丹のウィンドーの巨大なサーミ人!

東京の「spiral」でiittala(イッタラ)も売っていました。
12月にフィンランド人のアーティストの作品も展示に置かれていました。

日本ではフィンランド(と北欧)ブームはまだまだ続いているようですね。もうすでにフィンランドに行ったことがある方、いつか行ってみたいと言ってくれる方に会って、とても嬉しい気分でした。まあ、たまにフィンランドがちょっと理想化されている気もしますけども・・

フィンランドに関係のない写真もどうぞ。

鳥取駅

鳥取砂丘

新宿のクリスマスイルミネーション
山形の上山温泉街
帰国して、また大学と仕事で忙しくなりました。今のところ、雪が多くて、−15度の非常に寒い日もあれば0度くらいの中途半端な日もあります。毎朝、何を着ればいいのか悩みます。大学以外にあまり出かける暇がないですけどね。

今回のフィンランド語の単語は「pakkanen」(パッカネン)です!意味は「零下」、「氷点下」に近いです。
Pureva pakkanen! = 「噛む氷点下の温度!」(零下で、肌が噛まれているかのように痛いほど寒い時に使う)

2014年12月2日火曜日

Joulu tulee!

ようやく12月になりました。今日の新聞によると、今年の11月は21世紀に入ってから一番暗かったという。ヘルシンキで11月は太陽が13時間しか出ていなかったそうです。6月だったら、太陽は一日で13時間出てても不思議じゃないのに・・

ある11月の日、午後3時40分
ある11月の日、午前9時50分
極端な暗さには良い所もありますが。例えば、クリスマスイルミネーションを楽しめる時間はかなり長いです。今のところ他に良い所を思いつかないですが。

ヘルシンキの代表的なAleksanterinkatuのクリスマスイルミネーション
 クリスマスイルミネーションやクリスマス飾りはもうとっくに飾られていますが、12月に入ったら、本格的にクリスマス時期に入ったと言えます。フィンランド語で12月は「joulukuu」ー「クリスマス月」と呼びますもの。この頃、中心に出かけると、お店はクリスマスプレゼントを探している人で非常に混んでいます。クリスマスまでの日数を数えるためのアドベントカレンダー「joulukalenteri」は様々あります。紙に小さい扉があって、毎日中にどのような絵が描かれているかを楽しみにしながら開けるものが一般的ですが、例えば、扉を開けてチョコを貰ったり、テレビのミニクリスマスドラマを観たり、色々な種類の運動をしたりするなど、クリスマスまでの日数を数えるスタイルはたくさんあります。

クリスマスにはあまり興味はないですが、12月になると、「11月乗り越えた!やったぞ!」みたいな気持ちにはなります。去年は日本に留学していましたし、今年も旅行で日本に行ってしまいますから、フィンランドのクリスマスについてはこれ以上書かないと思います。

川が凍っている

もう少し授業を頑張れば冬休みに入ります。フィンランドでは冬休みではなくて、クリスマス休み「joululoma」と呼びますが。

今日のフィンランド語の単語はもちろん「joulu」です!意味はなんでしょうか?

2014年11月25日火曜日

フィンランド料理とは・・

先週、雪が降って積もって奇麗な雪景色を楽しめましたが、今週になってもうほとんど溶けています。
Talvi!


「カモメ食堂」がご存知の方は多いと思いますが、今年名古屋の北欧クリスマスストリートで、現在「カモメ食堂」のロケ地にある「Kahvila Suomi」が11月29日から二週間だけお店を出すようです。新聞によると、少なくともkarjalanpaisti(カレリアの煮込み肉)、 karjalanpiirakka(カレリアパイ、ミルク粥みたいなものがライ麦の生地に入っているおやつ)、 lihapyörykät(ミートボール)、 lohikeitto(サーモンスープ)と korvapuusti(シナモンロール)を作る予定だそうです。「Kahvila Suomi」のオーナーさんが「ヘルシンキのお店に来る日本人の観光客が多いですから、フィンランド料理はきっと日本人の口に合うと思います」と述べています。(私はあのお店に行ったことありません。)日本で必要な材料が手に入るかどうかは心配のようです。もちろん、北欧クリスマスストリートには他のお店(デザインなどのも)もたくさんあるらしいですから、北欧にご興味の方には行く価値ありそうですね。

ところが、私はフィンランド生まれ育ちにも関わらず、フィンランド料理は決して美味しいとは言えません。もちろん、腕のある料理人はフィンランド料理も美味しく作れますし、そもそも材料が美味しいサーモンスープなどは当て外れはあまりないと思いますけれども、問題はもっと深いです。それは、フィンランドには食文化と呼べるものはないということです。高校生の時、初めて日本に留学して帰国したら、なんでフィンランド人は皆、味はどうでもいいかのように地味な食べ物ばかり食べているんでしょう、と不思議に思うようになりました。スーパーで買えるお弁当は言うまでもなく、レストランでさえうまいものはなかなか出ません。それでイギリス料理みたいに非常にまずいというわけではないですが、ただ・・味がないです。あるとしても、微妙な塩味だけ。もちろん、美味しいものは全くないわけではないですよ。ベリー、きのこ、ライ麦パン、チーズなど誇りになるほど美味しいものもありますが、「料理」となると・・そして、美味しさだけではなく、食事は日本ほど、季節や日常生活などに関わっていない気がします。食事は日常生活に関わっていない??と思った人もいるでしょうが、もちろんフィンランド人は毎日食べていますよ。でも、本当に食べているだけです。
「お腹空いたな。職場の食堂に行こうか。はあ、四つの選択肢か。一番短い名前の料理にしよう。」みたいな感じ。

・・私に同意できない人もいるかもしれません。そして、上手な料理人の伝統料理は美味しいですから、クリスマスストリートではたぶんここの日常食事と違って美味しいものは食べられると思いますよ!

それでは、今日のフィンランド語は
Hyvää ruokahalua! (「良い食欲を!」、食事前皆に言える表現)

2014年11月18日火曜日

Ceci n'est pas...

昨日から話題になっている件についてちょっと書かせてもらいたいと思います。
16日まで、国際演劇祭「Baltic Circle」がヘルシンキに来ていましたが、一つの作品として、町中に置かれたガラスの箱の中に真裸の83歳の女性が座っていたようです。若い女性の仮面を付けていることで、メディアで求められている若さという概念を批判するとのこと。オランダ人のアーティストDries Verhoevenさんの「Ceci n'est pas mon corps」(フランス語で「これは私の身体ではない」)という名前の作品は2013年よりオランダ、ドイツ、オーストリア、スイスとフランスで展示されてきて、11月9日から11月16日までヘルシンキで展示されていました。しかし、ヘルシンキに来てからはじめて検閲されたそうです!
ヘルシンキ市警察が真裸の人が町中にいることが不快感を起こすのではないかと述べて、アーティストはガラスの箱の中の女性に下着を着せざるを得なかったそうです。

詳しくしりたい方、こちらのリンクでどうぞCeci n'est pas...

ヘルシンキのアートや文化関係の人は検閲のことで結構驚いています。不快感を起こす恐れがあるだけで、アートの自由と発言権という重要なものが限られるなんて、文明化された国で起こるべきの行為ではないと思います。

最も不思議なのは、これは「フィンランド」で起きたということです。フィンランドでは、サウナは皆で一緒に真裸で性を問わず入ることは珍しくないですし、水着を着ずに平気で湖に入りますし、裸に対してはかなり緩い文化だと思っています。どこよりも、ここでは町中に裸の女性が座っていても驚かないだろうと想像していましたが、これでどうやら自分の文化を勘違いしているように思われてなりません・・

日本だったら、この作品はどのような反応されたのでしょうか?

最近そんなに写真を撮っていませんが、猫ちゃんの写真をどうぞ。可愛いでしょう。

モイ!
今日のフィンランド語単語はもちろん sananvapaus 「サナンヴァパウス」= 発言権です。

2014年11月6日木曜日

Q-Tapas Feat. Jouni Toivanen @ Qulma (ライブブログ)

今日は、ヘルシンキは雪が横向きに振っています。コートの中に入ったりして寒いです。

それにも関わらず、今日は出かけています。なぜなら、数日前「Qulma」のオーナーさんに私と「空耳フィンランド語! ~日本語で学ぶフィンランド語単語練習帳~」のYuu さんが「Q-TAPAS Feat. Jouni Toivanen」というポップアップイベント(pop-up event = 期間限定イベント)のオープニング前のライブブログイベントに招待されました。自分でもまだはっきりわかりませんが、この有名なシェフのJouni Toivanen先生のタパス(スペインのおつまみ)を食べながらブログするプライベートイベントだそうです。本日より、「Qulma」では今年末までJouni Toivanen先生のタパスが食べられるようになります。ちなみに、「Qulma」についての感想は9月のブログでどうぞ。

今日の午後4時(日本時間午後11時)から始まりますので、興味のある方、ライブでタパスの感想をお読みになってください!

10月6日の午後4時15分

始まりました。7人が来ています。雰囲気はとてもいいです。
スパークリングワイン、キャンドルと美味しいパン
4時25分

タパスが出てきました。オリーブ、スペイン風オムレツと発酵されたニンニクのペースト、チーズと魚。シェフは後でもっと詳しく説明してくれるそうです。


オムレツとニンニクのペーストは非常に美味しいです。チーズはまずくないですし、上にかけられているソースはおいしいですが、食感はゴムっぽくてスーパーの安いチーズを思い出します。オリーブは普通にオリーブの味で美味しいです。

4時35分

肉も出てきました。ハモン・セラーノに似た生ハムとサラミのようなものと野菜です。ベジタリアンなので、肉の試食は遠慮させていただきました。



4時45分

スペインの音楽が流れていて、春に行ってきたバルセロナを思い出します。
中には、ワインと食材をフィンランドに輸入する方が入ってきました。親切そうな方です。

4時55分

先でてきたエビと前からあった魚の試食をします。エビのソースはトマトベースですが、ほんの少し辛くて美味しいです。魚は説明しにくいですが、クリスマスの時食べる魚に似ている。塩っぱくて美味しいです。その後、塩漬けのピーマンか唐辛子(よくわからない)を食べてみました。美味しかったです。

5時05分

スペインから輸入された赤ワインを注いでもらいました。少し辛口で美味しいです。
そして、豚の頬とパエリアがセットででてきました。パエリアはちょっと甘くて美味しいです。ナッツも入っていて、食感がとても好きです。豚の頬はとても柔らかいと周りの人が言っています。
豚の頬 
パエリア
5時15分

和牛がでてきました。チリ産だそうです。セットでサラダと唐辛子マヨのポテトも付いています。ポテトは外側がガリガリで中は柔らかくて非常に美味しいです。

チリの和牛

レモンのかけたサラダ

ポテトと唐辛子マヨ
5時25分

ワインなどをフィンランドに輸入している方はビスネスの説明をしてくれます。シェフのJouni Toivanen先生も挨拶しに来てくれました。ミシュランのシェフであるにも関わらず、とても話しやすそうです。

5時35分

ブロガーの皆さんはもうお腹いっぱいになっているようです。

5時45分

しかし、これからまだデザートですよ!

5時55分

残ったものを持ち帰り用の入れ物に入れていただきました。
デザートが運ばれてきました。カタルーニャのクリームだそうです。
カタルーニャのクリーム

今日飲んでいた二つのワイン

6時00

二つ目のデザートも運ばれてきました。チョコレートとラスベリー。
クリームのデザートはキャラメル味で美味しいですが、私の好みにはちょっと甘すぎます。チョコレートとラスベリーのデザートの濃いダークチョコレートにラスベリーはよく合います。デザートにどちらを注文するかというと、チョコレートとラスベリーを是非お勧めします。


6時25分

タパス、メイン、デザートもとても美味しかったです。年末まで、このメニューを夕方にやっています。詳しく「Qulma」のウェブサイトを見てください。
私のおすすめは、スペイン風のオムレツ「Tortilla Espagnola」と塩漬けのパプリカ(?)「Pimientos de padron」とチョコレートとラスベリーのデザート「Xoco & Frambuesa」です。

6時45分

最後にエスプレッソコーヒーが運ばれました。
これではもう終わらせていただきます。読んでくれてありがつございます。

Hyvää yötä!
おやすみなさい!

2014年10月30日木曜日

Pimenevä syksy.

時間が経つのが早いもんですね・・もうすぐ11月です。明るい時間はだんだん短くなっていき、しかも明るい時間と言っても曇りがちで太陽の光はなかなか浴びられない。11月はフィンランド語で「marraskuu」といいますが、「marras」の語源はインド・ヨーロッパ語族の「死」または「死人」の意味に当たる言葉にあるそうです。例えば、フランス語の「mort」も同じ語源です。つまり、11月は「死月」の意味です。枯れ木や灰色の空を見ると、それはとても納得できます。

この前のブログは9月に書いたようですね。もっと頻繁に書かないとは思うものの、勉強や遊びに夢中になってつい忘れてしまいます・・これからもう少し頑張らないとな。

10月は楽しかったです。大学は一週間の休み(本当は試験勉強などのためのようだ)がありましたから、チェコの首都のプラハに行ってきました。素敵な町でした。ヨーロッパの様々な文化が混ざっていて、全欧州がひとつの町に入れたようでした。物価も割と安かったです。ヨーロッパを経験したいがなかなかヨーロッパを巡る暇がない方には、プラハをおすすめします!イタリア、フランス、ドイツ、ポーランドなどをあせて巡るより、プラハをゆっくり楽しんだほうがヨーロッパを味わえることができるのではないかと思いますよ。

ヴルタヴァ川

プラハ
10月の下旬だったのにプラハはまだ暖かかったです。しかし、ヘルシンキに帰ったら、翌朝窓からはこのような景色でした。

ヘルシンキの初雪
積もった雪は結局溶けてしまいましたが。まだ冬ではないですもの!!

そして、プラハから帰ってきてから友達の別荘に誘われて行ってきました。別荘はあまり夏以外に行かないですが、真っ暗の森の中でサウナに入るには、やはり特別な雰囲気がありますね。

中央フィンランドにある友達の別荘
今週の週末はフィンランドの元首都のトゥルクに行ってきます!

それでは、
Pitäkää itsenne lämpiminä!
暖かくしてくださいね!